梅雨の真っ只中に晴予報が出た休日。


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また長雨でいつ乗れるか判らないため

乾燥充電ツーリングをして梅雨冬眠に備えていた銀ガメ号で

九州から出て中国自動車道を走っています。


天気予報では南より北側の方が安定していそうって理由で

今日は山陰の海岸沿い走って島根県まで足を延ばしちゃう。

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インナージャケットを着てると寒くも暑くもない

中国自動車道を走って美祢東JctからR490で萩へ。


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維新の町でもある萩は有名な観光地ですが

あっさりと通過して海岸線の先の大井の半島にある鵜山に向かう。



予想と覚悟はそれなりにしていましたが

鵜山の道は大きなバイクじゃドッキドキの道じゃった。

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畑で行き止まる道もすべて同じ大きさの道でどう進むのが正解なのか

判らないし泥んこな部分もあって行きつけるのか不安いっぱいだったけど

なんとか到着。


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萩の飛びぬけて謎めいた場所が目的地。


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城壁のような石垣は

グロや
壠などと呼ばれ城なのか遺跡的なものなのか不明な石積み。



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積まれている石こそ

こちらが産地の石だと思うけど

積み方はは沖縄で見る城(ぐすく)ぽくも感じる。


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しかも城壁のような石垣はけっこう先まで続いてるんだよ。


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海岸にはニーナ貝を奉納するという珍しいニーナ神様を祀っていたり

同半島内にオビィの墓があったり古墳的な要素も連想できるし

元寇の遺跡も近くにあるためその関連とも言われているようです。


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至る道がとんでもレベルだったけど

来てみれば謎いっぱいの歴史的ミステリースポットなのでした。



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廃墟ハンター響をもってしても

まったくわからんロマンいっぱいの石門の先に行くと

こんな案内板を発見。


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方角的にも半島の先端になる方角だし

バイクで行くのは怖いので銀ガメ号さんはグロの端に停めなおして

徒歩で向かうとすぐに海岸に出ました。




そこからの景色がサイコーーー


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ヒャッポーー!



とは言っても

溶岩帯の先に海が広がっているだけですけど。


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実は萩周辺の島や半島部は全部火山由来の地形なんだよ。



では再びドキドキの道から国道に戻って

美しい海を見ながら先へ。

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前後にまったく車も無く信号も無い幸せな

道を須佐まで走って久しぶりにホルンフェルス。


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(今日も相棒はヒビッキー)


ホルンフェルスの駐車場に銀ガメ号を停めて

遊歩道を歩きますが草木の緑と海の青とのコントラストが美しい。

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地面からの照り返しと

草から上がって来る湿気で汗が出るけど

たまに吹いてくる潮風が救い。

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絶景を見ながら下ると

シマシマ模様のホルンフェルス。


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ホルンフェルスはマグマの地熱の影響を受けた

変成岩で須佐のホルンフェルスは海岸まで降りないと見れないけど

美しい縞模様が間近で見れるんだよ。



海岸まで下ると日本海の荒波で濡れる時もあるので注意。

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あー、ここに来るのに縞模様の

シャツを着て来るの忘れて来ちゃったよ。



なのでペイントで塗ってやった。

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イメージはこんな感じになる予定だったのよ。



こうして地質と地形のお勉強の時間を楽しみました。

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では戻るわけですが

当たり前だけど帰りは全部登りで汗が噴き出る。


駐車場の自販機で水分補給をしたら

ツーリングの続き。

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ホルンフェルスから海岸線をしばらく走ると

島根県に入り飯浦海岸。


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国道からそれてもっと海岸線を走る予定だったけど

法面工事で全面通行止のため飯浦海岸の端っこだけを眺めておしまい。


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楽しみにしていた海岸線を走れなかったけど

わたしが求める山陰の海らしい風景に

近付いてきた。



そしてちょっと走った先から

本日の目的地でもある恵比須神社へ向かう脇道へ。

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島根県らしい石州瓦の家並みの中を通って海が見えるところまで出ると

アジサイが満開だ。


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日本海と紫陽花。


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そして日本海の荒波に削られた岩の海岸。


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う~ん、美しい。


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目的地は目の前なのに

綺麗な海岸に足止めを食らう。




足を止めた海岸から見る

本日の目的地の恵比須神社。

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エンジェルロードで繋がった島に建つ赤い屋根が

恵比須神社。


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数年前の秋口に来た事のある神社ですが

綺麗なところだったので季節を変えて

リピートでやって参りました。


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夏の空と荒々しい岩とのコントラストが美しく

周りを取り囲む海の透明度も素晴らしい。

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山陰の海はこうでなくっちゃね。


んじゃ、参拝。

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鳥居の前で一礼して

階段を上がると二ノ鳥居。


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素晴らしいロケーションの中にある恵比須神社の

拝殿は素朴でシンプル。


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きちんと再訪のご挨拶をして

境内から海を眺めよう。


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とんでもねー色だ。


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島根県は出雲大社だけじゃないぞ。


島である恵比須神社は一見松が生えてて盆栽的だけど

よく見ると綺麗なハマナデシコも咲いてる。

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前回来た時は岩にダルマギクが咲いていたけど

夏はピンクの花が咲くのね。


こうしてツーリングのメインスポットを

楽しんだわけですがヒビッキーも自分サイズの

恵比須神社が欲しいというので即興で作ってあげました。

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材料は砂浜にいっぱいあるからな。

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ヒビッキーが置けそうな平な部分がある岩を海岸にドンと置いて

その辺に流れ着いてる流木を配置しただけなんだけど

適当に作った割にはカッコいいかもしんない。


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「ヒビッキーの恵比須神社」(俺の神社)


潮が満ちたら壊れちゃうかな?



で、ツーリングの方はココが本来の一番遠い目的地だったのだけど

あまりに道中の道がスイスイ走れ過ぎて島根県まで来てるのにまだ午前中

なんだよね。


なので急遽、去年もこっち方面を走った時に

綺麗だった北浜海岸まで足を延ばすプランに変更して

先へ進みます。

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お昼前だけど石見空港前の美しいビーチ沿いの道の

途中にあるお店。


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「持石海陽王国」で

今日のランチはココとするっ。



日本海を見ながら海鮮丼定食(2000円)

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アジそのまま乗ってるのはちょっと要らない演出だけど

アジの身がトロットロでとっても美味い。



御馳走様。



お腹を満たしたら益田の市街地で給油をして

山陰道の無料区間で更に先へ。


ここまで来ると家並みも

島根県らしい屋根の色がいっぱい。

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国道から去年も間違えた道に入り

記憶を辿って正解の道へ。




今年もこの風景に出会えました。

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銀ガメ号さんがより

かっこよく見える場所。


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北浜海岸は完全にわたしのリピートスポットに

なりました。


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真冬はまったく違った見た目になるかもしんないけど

山陰の海は本当に綺麗。



「陰」の文字が入る意味がわかんねー。

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潮風は気持ちいけど風が止むと暑い。


梅雨明けを待たずに夏を先取りした気分。

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同県にある出雲大社に通じる海。



砂浜に降りてみると透明度の高さがよりわかる。

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よく見ると雲が「Z」だ。



この何時までも眺めていたい海が

本日のツーリングで最高到達点となりました。

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ヘルメットをかぶって

銀ガメ号さんのエンジンを掛けたら

ここからは津和野方面へ向かいます。

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益田へすこし戻ったところから

西石見グリーンライン。


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ずっと美しい海を見て来た前半と変わって

山間部の農村を繋ぐように走る快走路。



k17を走ってると旧掘氏邸。

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入りませんが菖蒲が綺麗だったのでちょっと停まって眺めたら

本日予定していた寄り道スポットに到着。


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「津和野でも響ホイホイ」



山陰の小京都と言われる津和野にも

Hマークの魔法陣がありました。

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楽しく捕獲されたら

ツーリングでは行くことが無かった

日本五大稲荷神社の太鼓谷稲成神社。

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お稲荷様ですが「荷」じゃなく「成」の字を使うのが

珍しい稲成神社なんだよ。


(願望成就の成としたらしい)



境内へ上がると茅く輪くぐりがあったので

潜りまーす。

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手水舎にある龍に

羽が生えてる。


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和風ドラゴンといったところか?


お稲荷様らしく

絵馬も狐。

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参拝方法としてお賽銭でももちろん良いのだけど

境内でお揚げを買って奉納するのが正しい参拝方法となります。


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参拝を終えたらお守りを売ってるところを

何気なく見てると狐たちと目が合った。


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ヒビッキーも連れて帰れと必死でアピールしてる。



なので連れて帰りました。


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朱塗りの木枠で寄りそう河童と狐。


ヒビッキー達をポケットに入れたら

境内から津和野の町を見ましょう。

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ほとんどの家が赤茶色の屋根瓦。



昔ながらの情緒いっぱいの家並みを上から見たら

下ってその家並みの中。

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津和野と言えばこの殿町の通り。


津和野城下の史跡が多く集まる場所。

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そして有名なのが

脇の割掘りを泳ぐ巨大な鯉たち。


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気持ち悪いくらいデカイのがいっぱい泳いでいるんだよ。



昔ながらの風景の中に

目立つ存在の津和野カトリック教会。

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キリシタンに纏わる悲しい歴史もあるけどゴシック風の

美しい教会が素晴らしい。

(中は畳らしいよ)



一番津和野らしい殿町の通りを抜けた後は

今日は運行していないけどSLの転車台へ。


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この装置を見るだけで

鉄分いっぱい補給できます。



転車台からは

すこし離れた津和野駅の引き込み線に停まるタラコが見えました。

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山陰を走る列車がこのタラコカラーが一番似合う。


ではそろそろ帰路に着きますか。

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津和野からは国道9号線をずっと走って帰るルートが

一番メジャーなルートなのだけど

島根県から山口県に入ったところから県道3号線を走るのが

わたしが一番幸せな気分になれるルート。



盆地で暑かった津和野から

涼しい山間部の快走路を堪能。


後半にセンターラインの無い峠を越えますが終始

わたし好みの道ばかり。

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わたしのソウルルートのk3から

R315で鹿野(かの)へ。


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鹿野からはそのまま

鹿野インターから高速に乗って帰るつもりでしたが

休憩を兼ねてこんな神社に寄り道。


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プランニングにもグーグルマップにも

なんにもチェックしていなかった二所山田神社。



銀ガメ号を道の邪魔にならない隅っこに停めて

神社の中に入ると狛犬おもろ。

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笑う狛犬を越えると

先は深い森。


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大きな木に囲まれた参道の先に

本殿がありました。


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この地方でよく見る

重層の屋根が特徴の拝殿。

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彫刻もすごいぞ。


初めて来たため

初めましてのご挨拶とこれからの帰路の安全を祈願します。

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参拝を終えて振り返ると

参道がより神秘的に見える。

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何度となく来ている鹿野だけど

こんなに大きな木ばかりの神社があったのね。


ツーリングをしているとこんな

出会いがあるから楽しい。



その後は予定通り高速に乗って

本州から九州へ。

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高速を降りたら給油を済ませて

ガレージに帰還してツーリングはおしまい。



本日の走行距離は492.4kmで

燃費は21.9km/Lでした。



このツーリングの後の天気予報は

またしばらく傘マークが続くため

良いタイミングで走れたかな?



では、美しい海と山の緑の余韻をかみしめながら

おやすみなさいませ。




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