毎年一回はご近所さんと1泊ツーリングをしようと
していた中でコロナ禍となり数年間
中止にしていた遠征ツーリングでございます。
数週間前に家に集まって行先を決め
一斉にホテルやフェリーの予約をして決行の日。
行先は数年間行かなかった分を足して能登半島から富山を回って
船中2泊と3泊の5泊の家出のような遠征ツーリングで
まずは阪九フェリーのレストランで乾杯。

食べ終わったらロビーのフリースペースでお菓子を並べて
雑談後みんな個室なのでそれぞれの部屋に戻って就寝。
目覚ましをセットした5時までしっかり寝て
大阪湾で迎える朝。
朝食後のコーヒーをデッキで
頂きます。
天気がどうなるか不安でしたが
なんとか晴れそうな予感。
何度もこのフェリーを使って遠征ツーリングをしていたので
見慣れてるはずの風景ですがみんなと見る朝陽は格別だ。
船内放送で下船の準備の案内が出たため
荷物を持って車両甲板へ降りてバイクへ行くと
車両甲板の係員が私の所へ。
「ガソリンの漏れが酷いようなので養生をしていますので
動かす時はお声をかけてください」って言われたよ。
まじですか?
エンジン部を見ると
タンクの裏の奥深い場所からポタポタ漏れとる。
数日前に点検をかねて響灘の風車まで乗った時には
なんともなかったのに。
そう言えば出発前に所定の位置に停めているときに
ガソリン臭さかったのでその時からか?
そのままエンジン掛けるのはまずいため
押して泉大津のターミナルの駐車場に移動。

ガソリンが漏れてる箇所にはフェリーでもらった
ウエスを詰め込んでいます。
じっくり見てもこの場ではどうにもならなそうなので
残念ですがわたしはここでリタイヤしまーす。
心配してくれている4人に
ツーリングの続行をお願いしてわたしは保険会社に電話して
レッカーの依頼を。
都会なんですぐに来た(笑)

堺市にあるモトラッドミツオカさんに
運んでもらいわたしは開店の時間までターミナルで時間を潰して
タクシーでショップへ。

で、結論から言うと
北九州のショップに後日に陸送してもらう事になりました。
ここで修理をしてもらっても
数日後になるし引き取りにまた大阪まで来て
乗って帰るという大きな手間があるため陸送と言う選択になりました。
交通費と陸送代があまり変わんないのと
引き取るのにまた有給とか使わないといけないし。
と、言うことでわたしのツーリングはこんな悲しい
終わり方をしたわけですがこの後どうしよう?
レンタルバイクやレンタカーがあれば
みんなを追っかけようと思いましたが連休なので連続して
借りるのは無理っぽい。
う~ん・・・
と悩んでいるうちにこんな海が見える場所へ。
わたしが持つ裏技を使って
和歌山県の加太の岬へやって参りました。
展望の良いホテルからすこし戻ったところに
入口があります。
10分ほど整備された遊歩道を歩くと
深山第一砲台跡。
関門海峡付近の要塞群と同じく
ここも瀬戸内海の入口に位置するため砲台跡がいっぱいあります。
全部巡るわけにはいかないため
手軽ながら規模の大きなこの深山第一砲台に来てみたよ。
整備されてるけど
誰もいねー。
砲台跡を見ながら進んでいくと
こんな見晴らしのいいところに出ました。
一応、公園になってるようだ。
加太からは大阪に戻って本場のお好み焼きを食べた翌日は
再び和歌山県の紀の川。
紀の川を見ながら
九度山方面へ入っていくと行きたかったドライブインがあります。
「かじか」ドライブインにいる
かじかに会いたかったのよ。
カエル好きなので
ここは外せません。
色はアマガエルだけど
カジカなんでしょう。
カジカがくっつく壁の山道を更に登る。
山しかないところに
突如として現れるのが有名な高野山でございます。
ツーリングでは大門の前にバイクを停めて撮影しただけで
まだ観光した事が無かったため今日は高野山と言う
山全部がお寺の仏教アミューズメントパークを歩きたいと思います。
大門から歩くとかなりきつそうなんで
中門から中へ。
中門の中には阿吽の仁王像がいらっしゃいますが
阿形の胸元を見ると・・・
オニヤンマだ。
阿形の仁王様はキャンパーだったのか?
向かいの吽形は?
あ、こっちはセミだ。
びっくりするくらリアルなアブラゼミ。
きっと彫刻として刻まれるのは
意味があるんだろうね。
中門を潜ると壇上伽藍。
御本堂の北側にあるのが
高さ50メートルの根本大塔。
でっかー!
すっごく立派ですが
わたしは西側にある古い西塔の方が好きだ。
歴史のある高野山の建築物の中で
一番美しと思います。
(個人的な意見です)
みて、このどう組んでるのかさっぱりわからん木組みを ↓
高野山を訪れる人のほとんどは
奥の院の方へ行くためこの周辺は
本当にゆっくり見ることが出来ました。
では、奥の院の方へ歩きましょう。
途中、高野山真言宗総本山の金剛峯寺に参拝して
奥の院に通じる一の橋を渡ります。
一の橋を渡った先からは
空気が変わる。
雰囲気の空気と樹齢700年を超える木々に囲まれた
山の冷気に包まれます。
奥の院の石畳みを進むと
有名武将のお墓がいっぱい。
新しいエリアの方へ行くと
企業の初代さんのお墓もあるよ。
書かなくてもこの形を見れば
企業が判るのが面白い。
いままで色んな聖域を歩きましたが
ここほどお墓でカメラで撮る人が多いところは初めてです。
家康公などのお墓は離れているため
スルーしましたが知ってる大名家の名前を探すだけでも
飽きない。
道はほどんど平坦ながら
さすがに片道3kmくらいあるため後半は
ただ歩くだけ(笑)
歩きやすいバイクブーツを履いてて良かった。
最後は奥の院の中核でもある弘法大師御廟へと至るわけですが
さらに空気感が変わります。
(撮影は禁止)
真言密教では弘法大師様は今でも悟りの修行中と言うことで
1日に2回食事が運ばれます。
弘法大師御廟の手前に休憩所がありますが
熱々のお茶しかないため暑い日は水分を持ち歩いた方がいいかも。
と、言うことでタダでは帰らない
わたしの旅でしたがバイクが無い中で遊び続けるのは無理って事で
一足先に帰還したいと思います。

一晩かけて遠くまで来たつもりだったけど
2時間ちょっとで帰れちゃうため
また通えちゃいそうな錯覚になるな。
では、いろいろと遊んで帰ったわけでございますが
あんな最悪なタイミングでバイクのトラブルに合うという
ショックが癒されることは無くモヤモヤ気分のまま九州で銀ガメ号さんのお帰りを待つ
響でございました。